2019年11月23日

最近の山は・・・?

20代のころは体力にものを言わせて一人で登っていました。
が、限界を感じていたんです。
というのも、上のレベルへ行くにはどこか山岳会へ入らないと、と思っていました。
上のレベルというのは、雪山であったり岩登りであったり。
それで20代後半に山岳会へ入って、そのあたりのことは経験するのです。

どうもそういう昭和的な考え方が、まだ自分の中にあるんですね。
その雪山や岩登りをするには、パーティを組まないとできません。
パーティというのは、入山して下山するまで一緒に行動をします。

ところが昨今の山の事情ときたら、パーティなのか単独行なのかわからないんです。

今回の武奈ヶ岳登山も、前に一人の人が歩いているなぁと思っていたら、要所要所でその前を歩いている人と親しげに話をしているんですね。まったくの単独ならそういう話し方はしません。
これは知り合い同士なんですが、歩くのは自分のペースで、というものでバラバラに。
それってパーティなの、あるいは単独なのって、昭和の時代に山を始めた身としては甚だ疑問なんです。

それに単独行の多いこと、かく言う自分も今回は一人でしたが、全体の半分ぐらいは単独行だったのではないでしょうか。そんな印象です。

重たい重登山靴を履いて、さすがにキスリングではありませんでしたが、テント場では午後4時のNHKラジオの気象情報を天気図に書き取り、翌日の天気を予想したものでした。

結婚して子供ができて多少山から遠ざかっている間に、何時頃からそんな風になったのでしょうか。
スマホの登場で世の中変わったように、山の世界にも変化が起き、今は地図を持っていかない人が増えました。オフラインでも現在地が分かるんですから。
地図やコンパス持って、周りの景色や目標物から現在地を把握したことを思えば楽になったのですが、それでいいのかって思います。

今回も渓谷沿いで20m ぐらい向こうから、こちらの姿を見て走り寄ってくる人がいました。
服装を見ると黒のタンクトップ、この時期に変なやっちゃと思うとその人は白人の外国人。
日本に住んでいるんでしょう、日本語での会話には不自由がないぐらいでしたが、最初武奈ヶ岳へ行きたいと言われたんですが、時刻はお昼を回っています。
現在地から武奈ヶ岳へ登って下りると日が暮れるよ、というとあっさりと方向転換。
エアリアマップの比良山の地図を広げて、今この辺りだからもう下山することを考えないと言うと、その地図を写真に撮らせくれって。
地図すら持たずに山へ入っているんです。
だから今、自分がどこにいるかわかっていないんですよね。

外国人だからと言うのもありますが、最近はこういう人間が多い。
彼は無事に下山したでしょうか。

テント場では、各自自分のテントを持ってきて横に張るのですが、食事も一人で食べているんです。
みんなで食事をするから楽しいし、人数いると結構豪華なものも食べられるんですよね。
穂高岳の涸沢で「すきやき」やっていたことがありますから。
そのあと、山と渓谷社の取材を受けました。

いつまでも昭和を引きずっているのも違うかと思いますが、時代は令和なんですから、と思いますがこれでいいのかとも思うんです。

今回は一人で歩いていて、ここで落ちたらだれも助けてくれないというような場所もあったし、一人の楽しさや危なさを実感した武奈ヶ岳登山でした。
時代の移り変わりとともに変化することも必要でしょうが、根源的なところは変わらないこともあると思うんですけれどねぇ。
そういう部分が変わりつつあると思い知らされた山行でした。







posted by もえぎ野山荘 at 12:16| Comment(0) | 日記